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子宮内膜症
子宮内膜症とは?
子宮内膜とは、通常子宮の内側にあり、妊娠時に受精卵が着床するベッドのような役割を果たしています。
着床しなかった場合、子宮内膜は血液とともに月経という形で体外に排出され、子宮内部には新しい子宮内膜が作られます。
ところが、本来であれば月経で体外に排出されるはずの子宮内膜が、体外に排出されずに卵管を通って体内の子宮以外の場所に逆流してしまうことがあります。そうして卵巣や腸など、子宮の外で定着してしまった子宮内膜が、その場所で増殖や剥離または臓器と癒着し痛みや炎症を引き起こすのが子宮内膜症です。
つまり子宮内膜症とは、子宮以外の場所で起きる病気なのです。
子宮内膜症の症状
●生理痛が強くなっている(鎮痛剤が効かなくなってきた)
●生理の際、出血量が多い
●生理でない時にも下腹部や腰などに鈍痛や圧迫痛(生理痛)がある
●排便時や性行時に痛みを感じる
子宮内膜症と不妊について
子宮内膜症が重症になると妊娠しにくいと考えられています。
特に、卵巣チョコレート嚢胞(卵巣の中に子宮内膜症ができて古い血液がたまっていく状態)による排卵障害や、卵管の癒着などが不妊の原因になることがあります。
妊娠を希望される方は、子宮内膜症の重症度を確認した上で、子宮内膜症の治療と不妊治療を検討していきます。
子宮内膜症を早期発見するためには?
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経膣エコー検査で子宮・卵巣をくわしく観察することが大切です。
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経腟エコー検査では、子宮の大きさや、内膜の厚さ、卵巣の大きさや中の様子などをみることができるため、さまざまな子宮・卵巣の疾患を調べることができます。
経膣エコー検査を含む、レディースドックもおすすめです。
子宮内膜症の治療
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治療はお薬か手術になります。
年齢、症状、妊娠の希望などを考慮して治療法を検討します。
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子宮内膜症は良性の病気ですが、未治療の場合、月経を重ねるごとに進行して症状も強くなります。
早期に治療を開始し、進行を可能な限り抑えることが大切です。月経のある間は再発することが多く、根治は難しい病気ですが、お薬と手術でコントロールしていきます。
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