生理不順・無月経
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生理がこない・遅れている
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1か月に出血が数回ある
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生理周期が安定しない
生理不順とは?
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正常な月経の周期は、月経が始まった日から次の月経が始まるまで約25~35日。
この周期から外れている場合、生理不 順の心配があります。
生理不順には、
●稀少月経:生理の周期が長く数ヶ月に1度しかない
●頻発月経:生理の周期が短く1ヶ月に2~3回もある
●無月経:生理が止まってしまう
などがあります。
受診のタイミング
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生理不順は、不妊の原因になったり、病気のサインの可能性もあります。
早めにケアすることが大切です。
●20歳以下の場合
3ヶ月以上生理がこないようでしたら、婦人科の受診をおすすめします。
●20~45歳の場合
生理不順が続いている場合、不妊や婦人科疾患の恐れがあるため、婦人科を受診しましょう。
●45歳以上の異常場合
生理周期が不規則になってきたら、更年期障害や婦人科疾患の恐れがあるので、婦人科を受診しましょう。
生理不順・無月経の原因は?
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女性ホルモンの分泌バランスが乱れていたり、排卵が起きていない可能性があります。
その他、ダイエットや過度な運動、ストレスなども原因も考えられます。
生理は、いくつかの女性ホルモンによってコントロールされています。女性ホルモンの分泌は、脳(視床下部・下垂体)・卵巣・子宮が連携しておこなっており、このいずれかに異常が起こるとホルモンバランスが崩れ、生理周期が乱れます。
生理不順・無月経のリスク
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生理不順や無月経の中には病気が隠れていたり、
放置することで将来病気になるリスクがあることも。
●女性ホルモンの分泌が乱れている場合
女性ホルモンは骨粗鬆症や脂質異常症の発症リスクを軽減する役割も担っています。
そのため、女性ホルモンの分泌が少なくなると、骨の密度が低下したり、脂質異常症により動脈硬化が進みやすくなります。
●排卵がない場合
高プロラクチン血症(脳から分泌されるホルモンの異常)や甲状腺疾患などによって排卵ができなくなっていることもあります。また、ストレスや体調変化などでホルモンバランスが崩れていることも。
どんなことを問診されますか?
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お悩みの症状などを問診票にご記入いただきます。
問診票をもとに日本産科婦人科学会 産婦人科専門医が問診・診察を行います。
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問診票には、お悩みの症状、生理周期、生理の日数、最終の生理開 始日、初経の年齢、性交渉の有無などをご記入いただきます。
どんな検査をしますか?
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超音波検査で子宮や卵巣に重大な病気がないかをチェックします。
血液検査で生理に関わるホルモンをチェックします。
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子宮や卵巣を確認するためには、経腟エコー検査が有効です。
性交渉の経験のない方には、お腹のエコー検査を行います。
血液検査にて生理に関わるさまざまなホルモンを調べます。
どんな治療をしますか?
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多くの場合、お薬を使用して月経周期を整える治療を行います。
治療方針は、症状や原因、年齢、妊娠の希望などにより異なります。
すぐに妊娠を希望していない場合は、漢方や低用量ピルなどを使用して、月経周期を整える治療をおこなう場合が多いです。