子宮の教科書 第二十七話
Q6 閉経する年齢って、今は遅くなってるんですよね? A 昔も今も、女性の身体のつくりは変わっていません。 閉経は50歳あたり。 38歳は立派な高齢出産。 食べ物や身体の成長の変化のせいで、
昔と比べ、多少生理が始まる時期が早くなってきてはいます。
昔は14、15歳くらいから生理が始まっていましたが、現在は12歳から始まる女性も増えてきています。
動物としては、実はもうその年齢から子どもをつくるのが当たり前です。
江戸時代には、男子は15歳で元服して成人と扱われ、15、16歳のときに結婚していました。
江戸時代は人生50年。
つまりだいたい50歳で死んでしまいますから、
初潮後すぐに子どもをつくり、16、17歳ぐらいから、ぽんぽん子どもを産み始め、
それが40歳ぐらいまで続くのが当たり前でした。
みな平均して、子どもを7~10人ぐらいつくります。
その後、50歳くらいで閉経し、
女性としての一生をほぼ終えるのが、当時としては、ごく自然な成り行きでした。
著者:宗田 聡医師(広尾レディース院長)
引用:31歳からの子宮の教科書(出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン)