子宮の教科書 第百二十九話
健康の値段っていくらぐらい?
日本の財政は、いろいろ問題があり、破綻しかけてはいますが、日本の健康保険は、国民全員が貧富の差なく均等に医療が受けられるという、世界に類のない、すばらしい制度です。
アメリカでは、お金がない人は薬も使えないし、検査もできません。救急車を呼ぶことはせずにタクシーを使う人もいます。
民間の保険会社が、その分幅をきかせていますから、お金持ちは民間の保険に入って、ちゃんと医療を受けられますが、お金がない人はうけられないという格差社会です。
健康保険で守られている代わりに、というのもなんですが、病気ではないものには、きちんと自腹で払う必要があります。
その価格を高いと思うかもしれませんが、自分の健康についてどのくらいお金をかけるべきなのか、よく考えてみましょう。
著者:宗田 聡医師(広尾レディース院長)
引用:31歳からの子宮の教科書(出版:ディスカヴァー・トゥエンティワン)